こんにちは。産業カウンセラーの今井です。
「何だか気分が落ち込む」「うつっぽい」「どこに相談すればいいのか。。」など悩んでいる人が増えてきているように感じます。
特にコロナ禍の中で、気づかないうちにうつの状態になっていた。。という話も最近耳にします。
今回は、気づかないうちにうつになっていた。。という状態を防ぐために、皆さんへ何らかの参考になればと思い書いてみました。
厚生労働省のデータによるとうつ病の12ヶ月有病率(過去12ヶ月に経験した人の割合)は1〜8%、生涯の有病率(これ迄にうつ病を経験した人の割合)で言うと3〜7%となっており、
またある研究で5000人を対象にしたメンタル疾患の有病率に関するデータによると、うつなどの気分障害は30人に1人、うつ病を含めた、何らかのメンタル疾患にかかる確率は15.2%で6人に1人はメンタル疾患にかかる統計が出されました。つまり、うつなどの気分障害に限って言っても、30人の部署があればそこで1人はうつ病として病院やカウンセリングにかかっていてもおかしくない状態なのです。
今日はうつなどの精神的な症状への理解と、知らず知らずにうつ状態になっていないかなどをチェックリストで調べていきましょう。
ポイント
相談に行くかどうかを考えること
「気分が憂うつでやる気が出ない。会社に行きたくない。朝起きれない。何とか仕事は行けているが。。今までなら楽しいと思っていた事が、楽しいと思えない。」何となくこういった気持ちの人は多いのではないでしょうか。
何とか仕事は行けているので、様子見したほうがいいのか。。こういうご時世だからしょうがないのかな。。など、このまま何もしないで放っておく人が案外多いと思います。
症状が出てから何ヶ月も放っておくと、その分、治りが遅くなります。「症状固定」といって、症状が発症しているのに対処をしないで放置するとそれが当たり前の状態になって、症状が固定化してしまいます。
何かうつっぽいな。。気分がなかなか上がってっこない。。調子が悪いのが治らないと思ったら、早めにカウンセリング
で相談されるか、心療内科などに行かれる事をおすすめします。辛い状態を我慢すればするほど治りにくくなります。
うつかどうか?チェックリスト
1、抑うつ=気分が落ち込む。憂うつ。些細な事で涙があふれる
2、興味の喪失=何をしても楽しくない。趣味や大好きだったことをしなくなる
3、食欲、体重減退=何も食べたくない。1ヶ月で体重の5%以上減った。または食欲亢進と体重増加
4、睡眠障害=毎日のように不眠。または過眠。寝つきが悪くぐっすり眠れない。早朝の目覚め
5、焦燥感=イライラする。そわそわしてじっとしていられない
6、疲労感=気力の減退、疲れやすい、体がだるい
7、無価値観、罪悪感=自分には価値がない、生きる意味がわからない、全ては自分のせいだと考えてしまう
8、思考力、集中力減退=注意散漫でミスが多い。よく忘れる。考えが堂々巡りをする。物事を決められなくなった
9、自殺念慮=死にたい。自分には生きる価値がないと思う。具体的な自殺の方法を考えたりする。
それ以外にも
○体調不良、不安感が大きい、午前中何もする気になれない、会社に行けない、ミスが多いなど。(インターネット書籍参照)
1または2の症状があり、この2週間の間に9項目のうち5項目以上がほぼ毎日認められる時はうつ病と診断される可能性があります。
皆さんどうだったでしょうか。早期の対処が早期の解決へとつながりますます。
一度この機会に振り返ってみてください。
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